
前回、記事を広告に出そうとして何度も審査に落ち、悪戦苦闘した末に断念した話をお届けしました。今回もまた一悶着あるんだろうなと身構えていたのですが……前回あれだけ苦しんだのに、今回はあっけないくらい簡単でした。作戦を変更して試した「ブースト」機能、実際の使い方と効果をレビューします。


数字を盛らずに全部そのまま公開します!
そこで見つけたのが「ブースト」という機能。……でも、そもそもブーストって何?
そもそもブーストとは?
ブーストとは、X Premium加入者が既存の投稿に追加課金して、表示の優先度を一時的に上げる機能です(2026年9月時点)。つまり、ブーストを使うにはまずX Premiumに加入している必要があります。広告アカウントを作ったり入札したりする必要はなく、投稿者本人がその場で直接購入できるのが特徴です。
料金は1,500円〜15,000円程度の段階制で、金額が上がるほど見込みインプレッションも増える仕組み。しかもキャンペーンのような審査は無く、支払いが完了すればすぐに配信が始まる、というのも大きな違いです。
一点、調べていて「これは気をつけないと」と思ったのが、予算設定の初期値です。日別予算が高額(例:1日1万円×10日で合計10万円)のまま初期設定されていて、気づかずそのまま決済してしまったという声も、SNS上で見かけました。段階制の上限額に配信日数をかけた金額が初期値として入っているようで、日数を延ばすほど高額になりやすい仕組みのようです(参考:Xヘルプセンター)。金額表示は、決済ボタンを押す前によく見ておいた方がいいと思います。また、一度配信を開始すると途中で取り消せない点も要注意です。
実際に自分でやってみた手順や感覚は、次の章で詳しく紹介します。
実際にブーストをやってみた(手順)
やったことは、拍子抜けするくらいシンプルでした。
- ブーストしたい投稿の「…」メニューを押す
- 「ブーストする」を押す
- 地域・予算・期間などを設定する



……え、これだけ?


なんとびっくり、本当にこれだけです。キャンペーンから広告を出すのがあんなにてこずったのがウソのように簡単でした。キャンペーンの時のように「キャンペーンを作成→広告グループを作成→ポストを選択」という段階を踏む必要はなく、投稿からすぐに始められました。その代わり、細かいターゲティングや配信スケジュールの予約などはできない様子でした。
ブーストの効果は?
はてさてブーストの効果は……



インプレッションはいいけど、いいねなどの反応は薄い!!
今回は1日の予算2,500円、合計10,000円で4日間実施しました。配信は4日間行いましたが、数字を記録できたのは1日目・2日目と最終日のみです(3日目は土日で休みを挟んだため未確認)。
| 指標 | 1日目時点(累計) | 2日目時点(累計) | 最終(4日間の累計) |
|---|---|---|---|
| インプレッション数 | 15,358 | 22,992 | 37,223 |
| エンゲージメント | 153 | 220 | 367 |
| 詳細のクリック数 | 41 | 61 | 98 |
| プロフィールへのアクセス数 | 115 | 161 | 270 |
| いいね | 2 | 3 | 4 |
| リポスト | 0 | 0 | 0 |
| コメント | 0 | 0 | 0 |
| リンククリック数 | 0 | 0 | 0 |
(「エンゲージメント」はいいね・リポスト・返信・クリックなど反応の合計、「詳細のクリック数」は投稿を開いて中身を詳しく見てくれた回数です)
正直なところを報告すると、インプレッション(表示回数)は1日目時点の15,358から最終的に37,223まで、約2.4倍に伸びました。1,000回表示されるのにかかった費用は約269円(10,000円÷37,223回×1,000)。予算10,000円に対してこれだけ表示されたのは、素直にすごいと思います。
プロフィールへのアクセス数も、115件から最終270件まで、インプレッションとほぼ近いペースで伸びました(約2.3倍)。「この投稿をしてるのはどこの誰?」と気になってプロフィールまで見に来てくれた人が、一定数いたということだと思います。
一方でいいね・リポスト・コメントはほとんど動かず、最終的にいいねはたった4件。



10,000円かけて、いいね1件あたり2,500円という計算になります。電卓を叩いて、思わず真顔に…
そしてリンククリック数は期間通してずっと0のまま。プロフィールまでは見に来てくれるのに、そこから先(リンクを押す・反応する)にはほぼつながらなかった形です。
原因として考えているのは、ブーストはキャンペーンと違って、オーディエンス(配信対象)を細かく絞り込めないことです。広く浅く表示される分、興味関心の薄い人にも届いてしまい、見てもらえても反応やクリックにはつながりにくいのではないかと推測しています。
広告(キャンペーン)とブーストの違い
キャンペーンの方はまだ実際のデータが十分に取れていないので、正確な比較はできないというのが正直なところです。ここで言えるのは、今のところわかっている設定面の違いだけです。
- キャンペーン:細かいターゲティングや配信予約ができる。その分、設定が複雑で、審査に何度も引っかかった(詳しくは前回の記事の通り)
- ブースト:設定はシンプルで、すぐ始められる。その代わり、ターゲティングは大まかにしかできない
安いから雑という訳ではなく、あくまで「設定の細かさ」だけが違う印象です。
数字を含めたきちんとした比較は、キャンペーンの方のデータが出そろってから、あらためて出せたらと思っています。
まとめ:ブーストが向いているのはこんな人
キャンペーンで散々つまずいた身としては、ブーストは設定が圧倒的に楽で、気軽に試しやすい機能でした。「とにかく投稿の表示回数を増やしたい」というくらいの目的であれば、ブーストで十分だと思います。
一方で、狙った層にきちんと届けたい・本格的に成果を出したいという場合は、キャンペーンのような細かい設定が必要になってきます。ただ、今回の私のように、審査で何度も止められたり、思わぬところでつまずいたりすることもあります。
2回にわたってお届けした通り、広告運用は「設定さえすればすぐ回る」わけではなく、想定外への対応力が地味に求められる仕事だと実感しました。



次回は審査に負けないキャンペーンでのリベンジに挑戦してみます。乞うご期待ください!
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