

サイトや資料のデザイン、毎回考えるのが大変…。AIに「こんな雰囲気」って伝えたら、画面ごと作ってくれないかな?
ClaudeなどのAIに何かを作ってもらうとき、文章やコードは出してもらえても、「画面そのもの」を作ってもらうのは難しい…と思っていませんか? LPやWebサイトのデザインって、頭の中のイメージを言葉にして、構造を考えて、配色や余白を決めて……と、相応の技術力が必要になります。
これに対する答えのひとつが、Claude Designという機能です。会話で「こんなサイトを作りたい」と伝えると、画面のデザインがそのまま立ち上がる。アーティファクトの一歩先、UI/UXに特化した世界です。サブスクリプションのPro/Maxプランで使える機能になります。
以前の記事では、Claudeのアーティファクト機能で、文書やWebページの「成果物」を会話から立ち上げる話を取り上げました。今回はそのデザイン特化版を見ていきます。


Claudeの「Design」とは


Claude Design(claude.ai/design)は、ClaudeにUI/UXデザインを生成させるための専用の場所です。通常のClaudeやアーティファクトと別の入り口になっていて、最初からデザインを作るための機能が整っています。
特徴を表で整理すると、こんな具合です。
| 場面 | アーティファクト | Claude Design |
|---|---|---|
| 扱う出力 | テキスト・コード・HTML・図 | UI/UXデザイン専用 |
| 向く用途 | 提案書・ブログ・簡単なWebページ | LP・サイトデザイン・デザインシステム |
| バリエーション | 1案を会話で育てる | 同時に2-3案を生成して比較 |
| ハンドオフ | コードを手動コピー | HTMLエクスポートやClaude Codeへ直接 |
| 利用条件 | 無料プランから可 | Pro/Max以上 |


アーティファクトが「成果物の万能エリア」だとすると、Claude Designは「画面デザインの専用工房」です。
Claude Designで作れるもの
Claude Designで作れるものたくさんありますが、主な例は…
- ランディングページのデザイン
商品やサービスのLP。ファーストビュー、ベネフィット、お問い合わせまで、ひと通りの構成がそのまま出てくる - 既存サイトのリデザイン提案
既存サイトのURLを渡すと、別の世界観で作り直す案を出してくれる - デザインシステムの生成
カラー、タイポグラフィ、コンポーネント雛形のセット。サイトの「決まりごと」が一式作られる - HTMLハンドオフ
完成したデザインをHTMLとしてエクスポート。Claude Codeに直接渡す「Handoff to Claude Code」もある - ロゴ制作
会社のロゴデザインやお店のロゴデザインなど。複数のフォントタイプを並べて提案してくれます。
たたき台を作るスピードは特に強力です。文章で「こんなLPを作りたい」と伝えるだけで、数分後には画面の形が立ち上がります。
使うときのコツ


- 参考にしたい雰囲気を言語化する: 「上品・あたたかい・凛とした」のように、3つくらいのキーワードで世界観を伝える
- リファレンス画像を渡す: 言葉だけよりも、実際の参考画像があったほうがニュアンスが伝わる
- 2-3案を出して比較する: バリエーションを並べると、自分の好みが見えてくる。1案だけで進めない
- やってほしくないことを明示する: 「典型的なフィーチャーグリッドは使わない」「左に色付きラインを引かない」など、AIが好む型から外す指示も有効
- 微調整は会話より調整ノブで: 色・余白・サイズはツール内の調整ノブ(Tweaks Panel)で試すのが早い
「一発で完成形を狙う」より、「2-3案を出して、その中から育てる」が向いています。


強みと限界


私たちが実際に使ってきた中で見えてきた、Claude Designの強みと限界を整理します。
得意なこと
- 画面のたたき台を爆速で立ち上げる: 文章のイメージから、画面の形が数分で出る。検討のスタート地点を一気に作れる
- 複数バリエーションの比較: 「もっと違う雰囲気で」を試しやすい。世界観の探索に強い
- デザインシステムの初期構築: カラーやタイポの「決まりごと」を一式作れる
- HTMLでのハンドオフ: そのままClaude Codeに渡して仕上げに進める流れがスムーズ


苦手なこと
- そのまま完成品にする: AIっぽい癖(テンプレ的なフィーチャーグリッド、左に色付きのアクセントライン、教科書的なコピー)が残りやすい。仕上げで世界観を立て直す必要がある
- コピー(文字)の独自性: 提示される文章は「ありがちなブランド文学」になりがち。世界観のあるコピーは別途書き直す前提で
- 精密な調整: 1pxレベルのレイアウト調整や、複雑なアクセシビリティ対応はClaude Code側の領域
Claude Designは「下書きを爆速で出す」ところがピーク。完成までは持っていかず、Claude Codeとの併用で仕上げる流れが現実的です。「探索はClaude Design、磨きはClaude Code+人間」と役割を分けると、それぞれの強みが活きます。
まとめ
今回のポイントを整理します。
- Claude Designは、UI/UXデザイン専用のClaude機能(claude.ai/design)。Pro/Maxで使える
- 作れるのは「LP」「既存サイトのリデザイン」「デザインシステム」「HTMLハンドオフ」の4つ
- 使うコツは「世界観の言語化」「リファレンスを渡す」「2-3案で比較」「やらないことの明示」「微調整は調整ノブで」
- 強みは「画面のたたき台を爆速で立ち上げる」「バリエーションの比較」
- 苦手は「そのまま完成品にする」「独自のコピー」「精密な調整」。仕上げはClaude Codeと併用が現実的
次回は、Claudeに自分のワークフローを覚えさせる「Skills」機能を紹介します。Pro/Maxで開放される、もう一つの相棒拡張の機能です。
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