

最初は便利だったのに、最近はClaudeのまちがいが気になってきて。
前回は、セッションを新しくしても現在地に戻れるようにするお話でした。今回は、Claudeがまちがえたときのお話です。
先に結論を書きます。
Claudeがまちがえたときは、人に仕事を頼むときのやり方がそのまま使えます。
- どこがちがうのかを、理由と一緒に伝える
- 決まりとして書いて残す
- 書いたClaudeが自分では気づけないまちがいは、別のClaudeに見直してもらう
- 自動のチェックでも確かめる


まちがいは、3つの形で出てくる


ハルシネーションや根本的な勘違い、バイアスに気づいて直すのは大変です。でもその大変さは、チームで働いていれば、人どうしでもあることです。
うちで実際に起きたまちがいを3つ紹介します。どれも、形はちがっても、人どうしで働いていて似たことが起きるものです。
- 事実とちがうことを言う(ハルシネーション)
この連載の1回目の下書きに、Claudeが「お客さまとの会話で、Claudeについて聞かれることが増えました」と書いてきました。実際には、そんなことは起きていませんでした。
筆者が話していない体験を、「私は〜」と筆者の言葉として書いてきたこともあります - 頼んだことを取りちがえる(勘違い)
筆者の一言を「この予定はもう要らない」と受け取って、確かめずにカレンダーの仮押さえを消しました。本当は、残しておくべき仮押さえでした - 1つの筋書きに寄せる(思い込み)
連載のうち6本の要点だけを見て、連載全体を1つの物語にまとめてきました。その物語は使わず、「連載全体を1つの物語にまとめない」ことを、連載の計画に「やらないこと」として書き残しました
人に仕事を頼むときと同じやり方で


人に仕事を頼む立場になると、思ったとおりに頼むのはとても大変です。その経験や知識、スキルがあれば、Claudeに頼むときにもそのまま活きるので、むしろ楽に感じます。
やり方は4つあります。
理由と一緒に伝える
1回目の下書きの件からは、決まりが1つできました。決まりの横には、理由も書いてあります。
- 決まり:体験していないことは書かない
- 理由:実際には、お客さまとの会話でClaudeについて聞かれることは増えていなかった
書いて残す。それでも、また起きる
決まりは、ファイルに書いて残します。公式の説明では、書き足す目安の1つとして同じまちがいを2回繰り返したときを挙げています。


ただ、書いたからといって必ず守られるわけではありません。うちでも、「筆者が話していない体験や考えを、筆者自身の言葉として書かない」と決めたあとの下書きで、同じまちがいが5か所ありました。
公式の説明でも、ファイルに書いた決まりはClaudeが参考にするもので、必ず守らせる仕組みではない、とされています。
別のClaudeに見直してもらう
その5か所を見つけたのは、書いたClaudeではなく、見直し役として別に立てたClaude(サブエージェント)でした。見直し役は、書いたときのやりとりを知らないまま読み始めます。
書いたClaude自身は、自分が書いた、筆者の言っていない文に気づけません。うちの見直しの決まりでも、書いたClaudeが自分で見直しただけでは、見直したことにしないとしています。
自動のチェックを入れる
うちには「むずかしい言葉を使わない」という決まりと、言い換えの表がありました。ただ、それを置いていたのは、必要なときに呼び出して使う手順書(スキル)の中でした。そのため、Claudeの報告に専門用語が並んで、読むのに困ったことがあります。
そこで、Claudeが返事を書いたあとに、表に載せた専門用語が入っていないかを自動で調べて、入っていたら直してもらう自動のチェック(フック)を入れました。
このチェックも、最初からうまくいったわけではありません。
- 入れたばかりのころ:直した返事がまるごともう一度出てきて、同じ内容が2通、3通と並んだ
- いま:直した言葉だけを1行で伝える形にしている
自動のチェックも、入れて終わりではなく、うちで様子を見ながら直していきます。


取り消せないことは、人が決める
カレンダーの件のあと、決まりのファイルに「わかったつもりが一番危ない」と書きました。頼んだことがあいまいなときほど、Claudeには「こういう理解で合ってる?」と先に聞いてもらいます。
取り消せない操作は特にそうです。たとえば、次のようなものです。
- カレンダーの予定を消す
- 外に何かを送る
こうした操作の前は、「こうする予定だけどいい?」と聞いてから動いてもらいます。戻せるものと戻せないものの分け方は、以前の回で書きました。


まとめ
- まちがいは、事実とちがうこと・頼んだことの取りちがえ・思い込みの3つの形で出てくる
- 直すときは、どこがちがうのかと、その理由も伝える
- 同じ直しをまた言いそうなら、決まりとして書いて残す
- 書いても起きることはある。別のClaudeに見直してもらい、自動のチェックでも確かめる
- 取り消せない操作の前は、聞いてから動いてもらう
次にClaudeがまちがえたら、直すついでに「なぜちがうのか」も一言そえてみてください。
AIも人も、付き合い方に大きなちがいはないのかもしれません。
まちがいがあることを受け入れて、「もっとこうしたら」と工夫して、伝え方に気をつける。
楽しく仕事をするために大事なのは、そんな毎日の小さな挑戦をコツコツ続けることだと思っています。
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