
2025年12月にリリースされた「WordPress 6.9(Gene)」は、ブロックエディターの大幅な進化と、チーム作業を効率化する新機能が盛り込まれたアップデートです。
今回のアップデートの中心にあるのは、待望のアコーディオンブロック、共同編集を支えるノート機能、AI時代を見据えたAbilities API、そしてパフォーマンスの最適化です。
この記事では、6.9で「何が変わったのか」「どう便利になったのか」をシンプルに整理して紹介します。
『ジーン』のコンセプトと特徴
『ジーン』という名前の由来
ジーン(Gene)は、ジャズピアニストのジーン・ハリス氏に敬意を表しています。ソウル、ブルース、ゴスペルの要素を融合させた独自のサウンドで知られる彼のように、今回のアップデートもさまざまな要素が融合した充実の内容となっています。
世界各国から集まった900人以上の開発者が参画し、うち279人が初めての貢献者として加わりました。
WordPress 6.9『ジーン』新機能
待望の新ブロックが6つ追加
WordPress 6.9では、コンテンツ制作を効率化する6つの新しいコアブロックが追加されました。
アコーディオンブロック
これまでプラグインが必要だったFAQ形式の折りたたみ表示が、標準機能として利用できるようになりました。よくある質問ページやサービス説明など、さまざまな場面で活用できます。
所要時間ブロック(Time to Read)
記事の文字数から読了時間を自動計算して表示します。読者に「この記事は何分で読めるか」を伝えることで、記事への心理的ハードルを下げる効果が期待できます。
数式ブロック(Math)
LaTeX形式の数式をそのまま記述できるようになりました。教育系サイトや技術ブログなど、数式を扱うサイトには待望の機能です。
その他の新ブロック
ターム一覧ブロック(カテゴリーやタグを動的に表示)、コメント数ブロック、コメントリンクブロックも追加されています。
共同編集がもっと便利に「ノート機能」
WordPress 6.9の目玉機能のひとつがノート機能です。
ブロック単位でコメントを残せる
投稿やページの編集時に、見出しや画像、ボタンなど特定のブロックに対して直接コメントを付けることができます。Google ドキュメントのコメント機能に近いイメージで、チームでの記事レビューや修正指示の共有がスムーズになります。
こんな場面で活用できます
- 複数人で記事をレビューする際の修正指示
- デザイナーとライター間でのフィードバック共有
- 公開前のチェックポイントの記録
編集体験の向上
ダイレクトドラッグ&ドロップ
ブロックの移動がより直感的になりました。これまでは小さなハンドルを探す必要がありましたが、ブロックを直接クリックしてドラッグできるようになっています。
コマンドパレットの拡張
コマンドパレット(Cmd + K / Ctrl + K)が管理画面のどこからでも呼び出せるようになりました。投稿一覧、設定画面、プラグイン画面など、あらゆる場所から素早く操作できます。
ブロックの非表示機能
エディター上でブロックを一時的に非表示にできるようになりました。非表示にしたブロックは実際のページにも出力されないため、「一時的に隠しておきたい」場面で便利です。
テキストフィット機能
段落や見出しブロックで、フォントサイズを自動調整してコンテナ幅にぴったり収める機能が追加されました。レスポンシブデザインでの見出し表示に役立ちます。
開発者向け新機能「Abilities API」
AI時代を見据えた新しい基盤
WordPress 6.9では、開発者向けにAbilities APIが導入されました。これは、WordPressが実行できるすべての機能を機械可読形式で登録する仕組みです。人間だけでなく、AIや自動化ツールが理解できる共通言語を提供することで、今後のAI連携やワークフロー自動化の基盤となる重要なAPIです。
パフォーマンスとアクセシビリティの改善
表示速度の向上
LCP(Largest Contentful Paint)の改善、データベースクエリの最適化、ブロックスタイルのオンデマンド読み込みなど、サイト表示速度に関わる複数の改善が行われています。
アクセシビリティの強化
30以上のアクセシビリティ修正が含まれており、より多くのユーザーが使いやすいWordPressになっています。
Web制作者・WordPress初心者・ブロガーにとっての利点
| ユーザー | 得られる便利さ |
|---|---|
| WordPress初心者 ブロガー | アコーディオンブロックでFAQが簡単に作成可能。所要時間ブロックで読者に優しい記事に。 |
| チームでの運営者 | ノート機能でレビュー作業が効率化。ブロック単位でフィードバックを共有できる。 |
| Web制作者 | コマンドパレットの拡張で操作効率アップ。Abilities APIで今後の拡張に期待。 |
アップデート前に確認しておきたいこと
- バックアップは必須
万が一に備えて、データベースとファイルの両方をバックアップしてからアップデートしてください。 - テーマ・プラグインの対応状況を確認
使用中のテーマやプラグインが6.9に対応しているか、公式サイトや開発元の情報を確認しましょう。 - PHPバージョンの確認
推奨バージョンを満たしているか、サーバー環境を事前に確認しておきましょう。 - テスト環境での動作確認を推奨
可能であれば、本番環境の前にテスト環境で動作確認することをおすすめします。
エールシステムのサポートサービス
WordPress 6.9へのアップデートを検討中の方は、ぜひエールシステムにご相談ください。
以下のようなトータルサポートをご用意しています。
- サーバー環境の最適化
- テーマやプラグインの互換性診断およびアップデート代行
- アップデート後の不具合対応
まとめ|WordPress 6.9は「チーム作業とAI時代への進化」
WordPress 6.9『ジーン』のアップデートで、コンテンツ制作とチーム作業がさらに効率的になりました。
- アコーディオンブロックでFAQがプラグインなしで実装可能
- ノート機能でチームでの共同編集がスムーズに
- コマンドパレットが管理画面のどこからでもアクセス可能
- Abilities APIでAI時代を見据えた新しい基盤が整備
ぜひ新しい機能を活用して、より魅力的なサイトを構築しましょう。

