

Claudeに毎回最初から同じ説明をしてる気がする。前のやり取りも覚えていてくれたらいいのに…
ClaudeなどのAIとの会話に慣れてくると、こんな気持ちになることがあります。同じテーマの相談を別の日にすると、また背景から説明し直すことになる。資料も毎回貼り直す。「この前話したあの件なんだけど」が通じない。便利だけれど、ちょっともったいない感じがしますよね。
これは、Claudeの「プロジェクト」機能を使うと、ぐっとラクになります。用途ごとに専用の部屋を作って、資料や決まりごとを一度だけ覚えさせておけば、続きもののやり取りが自然にできるようになります。今回は、その仕組みと、実際に使ってきた使い分けを紹介します。
以前の記事では、Claudeに「役割」を持たせるスタイル機能を取り上げました。今回はその先、役割だけでなく「知識と文脈」も持たせるお話です。


Claudeの「プロジェクト」とは
Claudeのプロジェクトとは、用途ごとに会話と資料を一つの場所にまとめておける機能です。たとえるなら、目的別に用意された専用の部屋のようなもの。部屋ごとに「こう振る舞ってほしい」という指示や、参考にしてほしい資料を置いておけます。
通常の会話は、基本その場で完結という仕組みです。一方プロジェクトの中で交わした会話は、同じ部屋の中での「続きもの」になります。Claudeは、その部屋に置いてある指示と資料を踏まえたうえで、毎回答えてくれるようになります。
通常会話とプロジェクトの違いを表にすると、こんな具合です。
| 場面 | 通常の会話 | プロジェクト |
|---|---|---|
| 毎回の前置き | 必要 | 一度だけでOK |
| 資料の参照 | 都度アップロード | 部屋に常駐 |
| 過去のやり取り | 会話ごとに途切れる | 部屋の中で続く |
| 向いている用途 | 単発の質問 | 続きものの仕事 |
「プロジェクト」というと大げさに聞こえますが、実際は「いつもの相談相手をテーマ別に分けておく」くらいの感覚です。
Claudeのプロジェクトの使い方


私たちも、目的ごとにプロジェクトを分けて使ってきました。たとえば以下のような使い方です。
- 議事録プロジェクト
定例会の議事録を毎週まとめる用。社内の用語や登場人物の役割を覚えさせておく - 戦略プロジェクト
事業の方向性を壁打ちする用。会社の現状や中期の方針を渡しておく - ブログ執筆プロジェクト
過去の記事や読者像を入れておき、トーンと文体をそろえる - お客様ごとのプロジェクト
取引先ごとに部屋を分ける。仕様書や打ち合わせメモを置いておけば、文脈を毎回説明し直さなくていい
部屋を分けるだけで、毎回ゼロから話を始める手間が消えます。同じClaudeなのに、議事録の部屋ではいつもの議事録の調子で、戦略の部屋では数字に強い相談相手として返してくれる。頭の切り替えを、こちらでなくAI側に持ってもらえる感覚です。
プロジェクトの作り方


作り方は迷うほどではありません。サイドメニューの「プロジェクト」から新規プロジェクトを選び、いくつか入力するだけです。
- 名前をつける: 「議事録」「○○社対応」など、ひと目で目的が分かる名前にする
- 用途のひとことを書く: 「定例会の議事録を毎週まとめる用」など、自分のためのメモのつもりで
- カスタム指示を入れる: 「専門用語は社内の言い回しに合わせる」「結論から先に書く」など、振る舞いのお願いを書く
- 資料を入れておく: 過去の議事録、社内マニュアル、関係者の一覧など、参考にしてほしいものをアップロードする
最初から完璧に作る必要はありません。動かしながら「これも覚えておいてほしいな」というものを少しずつ足していくほうが、結果としてうまく育ちます。
資料を覚えさせるときのコツ
プロジェクトの便利さは、置いておく資料の中身で大きく変わります。私たちが心がけているのは、次のようなことです。
- 鮮度の落ちた資料は外す: 古い方針が混ざると、回答もぶれる
- 一つの目的に一つの部屋: 何でも屋にしようとすると、答えが散らかる
- 個人情報や機密情報はそのまま入れない: 名前をダミーに、数字をぼかしておく
- 大きすぎる資料は要点を渡す: マニュアル丸ごとよりも、目次や要約のほうがClaudeも扱いやすい
注意したいのは、プロジェクトに置いた資料はその部屋の会話すべてから参照されることです。便利な反面、何を入れたかを把握しておかないと、思わぬところで古い情報が顔を出します。資料を入れたら、たまに見直してあげるのが安心です。
まとめ
今回のポイントを整理します。
- プロジェクトは「用途ごとの専用の部屋」。指示と資料を一度だけ置いておけば、続きものの仕事ができる
- 議事録、戦略、ブログ、お客様対応など、目的ごとに部屋を分けると頭の切り替えが要らなくなる
- 作り方は「名前」「用途のメモ」「カスタム指示」「資料」の4つを入れるだけ
- 最初から完璧にしない。動かしながら育てていく
- 古い資料・大きすぎる資料・機密情報は入れない。たまに見直す
次回は、ここまでに出てきた「プロフィール」「スタイル」「プロジェクト」を組み合わせて、自分だけの相棒を仕上げる回をお届けします。それぞれを単体で使うのと、掛け合わせるのとでは、できることがかなり変わってきます。
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